2013.09.12

水上不二という男を知った夜

最近ひょんなことから気仙沼出身者3人(大島2、本土1(大島の人はよくそう言う)=私)で会うことが多くなった。話の内容は東京オリンピックのことだったり、あまちゃんのことだったり、二世帯暮らしのことだったり、仕事のことだったりと多岐にわたるわけだが、結局最後に行きつくのはふるさとへの熱い想いだったりしてほっこりした場になる、というTHE気仙沼っぽい会だ。
会の途中お得意の「この会の名前決めない?」という話になったのだが、ここで大島女が待っていたかのように瞬発で出したアイディアに、私は一気にアウェイになった。
「じゃあ水上不二の会!!」「・・・ミ、ミズカミフジノカイ?」そう聞き返そうとした瞬間、隣に座っていた大島男が爆笑した。そして2人の大島トークに火がついた。

<水上不二(みずかみふじ)とは>
水上不二は明治から昭和に生きた気仙沼大島出身の作詞家で童話作家。
児童文学や詩歌などの作品を多く残し、最近になり相次いで書籍として出版されている。また大島をはじめ気仙沼市内の小中学校の校歌を作詞するなど、ふるさと気仙沼をこよなく愛し「海はいのちのみなもと 波はいのちのかがやき 大島よ永遠に緑の真珠であれ」と謳ったことで有名である・・・という。

し、しらなかった、水上不二のことも大島のことも。気仙沼出身なのに、何度も行ったことがあるはずなのに全然しらなかった。と同時に彼らの熱い大島トークに、わたしの中の大島が今まで以上に魅力的で愛おしい場所になった。そしてその夜わたしは少しお酒がはいったこともあり、睡眠時間を限界まで削って水上不二を調べあげたのでした。
よし今度帰ったら絶対大島に渡ろう、震災後まだ行けてない場所だから。

追伸 2年半目の昨日、気仙沼に待望のさんまがあがったそうです。こうしてうれしいニュースがゆっくりひとつずつ増えていけばいいな。
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/09/20130912t12031.htm